イミダゾール骨格を配位子とした金属触媒による高効率的カップリング反応の開発
Project/Area Number |
19020042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
林 昌彦 Kobe University, 理学研究科, 教授 (60192704)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | パラジウム / イミダゾール / イミダゾリン / Mizoroki-Heck反応 / 鈴木カップリング反応 |
Research Abstract |
われわれはパラジウムー窒素系配位子錯体を新規に開発し,そのカップリング反応にける触媒活性を調べた。窒素系配位子としては。アゾール系の窒素とピリジン由来の窒素とからなる二座キレート型配位子を合成し、そのパラジウム錯体を調製、単離して、炭素-炭素結合形成反応における触媒能を調べた。その結果、塩化パラジウム(II)-N.N二座配位子が反応性を示したが、触媒の構造を精査していく過程で、イミダゾールおよびそのジヒドロ体であるイミダゾリンの単座配位子-パラジウム錯体がより高い反応性を示すことがわかった。塩化パラジウム(II)-イミダゾール錯体、塩化パラジウム(II)-イミダゾール錯体のX線による構造も明らかにした。これらイミダゾール由来の配位子錯体は、窒素原子で直接配位しているという点でカルベン錯体とはまったく異なる。これらの単離したパラジウムーイミダゾリン錯体を用いて溝呂木-Heck反応を検討した。種々のイミダゾール、イミダゾリン誘導体を含むパラジウム錯体の触媒活性を調べたところ、現在のところ、塩化パラジウム(II)-イミダゾリン錯体が最も高い触媒活性を示すことがわかった。鈴木カップリング反応においても同様の結果が得られた。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)