軸索誘導による神経・心筋細胞間ネットワーク形成~再生心筋における神経支配の構築
Project/Area Number |
19021019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
李 鍾國 Nagoya University, 環境医学研究所, 准教授 (60303608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井藤 彰 九州大学, 大学院・工学研究, 准教授 (60345915)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 心筋細胞 / 神経細胞 / 細胞間ネットワーク / 再生心筋 / 軸索誘導 |
Research Abstract |
神経栄養因子が神経突起伸長および心筋-神経接合に果たす役割を調べた。ラット新生仔の交感神経上頸神経節細胞と心室筋細胞を単離、1mmの間隔で近接培養を行い、Nerve growth factor(NGF)、Glial cell line-derived neurotrophic factor(GDNF)などの神経栄養因子添加した。NGF、GDNF添加5日後に、交感神経細胞の伸長、神経・心筋接合部の状態を、免疫染色法、電子顕微鏡で観察した。その結果、交感神経細胞と心筋細胞の近接培養系に、NGF(50ng/ml)またはGDNF(50ng/ml)を添加すると、神経栄養因子非添加群(CONT)と比較して、心筋細胞へ向かう交感神経細胞突起の伸長が明らかに促進した。その効果は、NGFに比べてGDNFでより顕著であった。電子顕微鏡による観察では、心筋細胞に接する神経細胞内に神経終末小胞が存在し、交感神経-心筋接合の形成が見られた。GDNF添加培養では心筋細胞におけるsynapsin I、β1アドレナリン受容体(BAR)が,CONT群やNGF添加培養群と比較して、有意に増加していた。以上より、神経栄養因子のGDNFとNGFは、ともに心筋細胞に向かう交感神経突起の伸長と心筋-神経の接合形成を有意に促進するが、その効果はGDNFでより顕著に見られた。GDNFを局所的に添加することにより、心筋における交感神経軸索誘導が可能と考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)