シリルロジウム種を触媒活性種とする炭素不活性結合切断反応
Project/Area Number |
19027037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
茶谷 直人 Osaka University, 大学院・工学研究科, 教授 (30171953)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | 芳香族ニトリル / アルケニルニトリル / ロジウム触媒 / シリル化 / ベンジルシアニド / 炭素-炭素結合活性化 / 炭素-炭素結合切断 |
Research Abstract |
ロジウムを触媒とする芳香族ニトリルのシリル化反応は、種々の芳香族炭素-シアノ結合に対して有効であることがわかっている。そこで、本シリル化反応の適用範囲を拡大するために、種々のアルケニルニトリルを用いて検討した。trans-ケイ皮ニトリルを用いたところ、73%の単離収率で対応するシリル化体が得られた。一方、cis体を出発物質として反応させると、反応条件化で異性化が進行し、得られた生成物はすべてtrans体であった。アルキル置換のビニルニトリルでは、原料は消失するものの、対応する生成物は全く得られなかった。基質の熱的安定性が原因ではないかと考え、より熱的に安定であると考えられるビニル部位が三置換のニトリル誘導体を反応させたところ、期待通り対応するシリル化体が得られた。不飽和ニトリルのβ位が二置換の誘導体も本反応に適用可能である。さらに立体的に込み入ったビニル部位が四置換の誘導体では、反応が進行しなかった。しかしながら、置換基の一つを、電子吸引基であるエステル基に置き換えると、反応が加速されシリル化体が得られた。反応は、アリルシアニドやベンジルシアニドへも展開することが可能であることがわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)