酸素および硫黄原子で架橋した二核遷移金属錯体の創成と機能解明
Project/Area Number |
19027048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
伊東 忍 Osaka City University, 大学院・理学研究科, 教授 (30184659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 秀樹 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 講師 (00315970)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 酸素錯体 / 硫黄錯体 / 二核遷移金属錯体 / 酸素の活性化 / 硫黄の活性化 / 酵素活性中心モデル / ニッケル錯体 / 銅錯体 |
Research Abstract |
生体内には二核遷移金属活性中心を有する金属タンパク質が数多く存在し,酸素分子の運搬や活性化,プロトンの還元,水の酸化,各種有機物質の酸化,電子移動反応など様々な生体反応を司っている。多くの場合,二つの遷移金属イオンが酸素や硫黄原子で架橋された菱形のコア構造を有しており,それらの構造や分光学的特性および反応性に多くの関心が寄せられている。本研究ではこのような酸素および硫黄架橋遷移金属二核構造を精密に再現する錯体を合成し,それらの構造および酸化還元機能の解明を目的として検討を行った。特に架橋基である酸素や硫黄原子の電子構造や金属イオンとの相互作用などについて詳細に検討を加え,新しい複合型元素相乗系化合物の創成とその機能解明および応用を目指した。 平成19年度は特に酸素および硫黄架橋の銅およびニッケルの二核錯体に焦点を当て系統的に検討した。その結果,ニッケル(II)錯体と過酸化水素との反応によるビス(μ-オキソ)二核ニッケル(III)錯体の効率的な生成法を見出すと共に,その生成機構の解明や,錯体のキャラクタリゼーションおよび反応性の解明に成功した。さらに,銅(II)錯体とNa_2S_2との反応についても詳細に検討し,(μ-η^2:η^2-ジスルフィド)二核銅(II)錯体の簡便な合成法を確立した。現在,ニッケル(II)錯体とNa_2S_2との反応についても系統的に検討し,ビス(μ-スルフィド)二核ニッケル(III)錯体の合成について検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)