細胞の増殖・分化における核内構造体の形成機構と機能の解析
Project/Area Number |
19038018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
斉藤 典子 Kumamoto University, 発生医学研究センター, 助教 (40398235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中尾 光善 熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (00217663)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥8,800,000 (Direct Cost: ¥8,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥4,400,000 (Direct Cost: ¥4,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥4,400,000 (Direct Cost: ¥4,400,000)
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Keywords | 細胞核内構造体 / RanBP2 / SUMO / 神経分化 / マウスES細胞 / Oot3 / 4 / ヒストン修飾 / エピジェネティクス / Oct3 |
Research Abstract |
核膜孔タンパク質がかかわる核内構造体形成機序の解明 核膜孔タンパク質RanBP2によるタンパク質SUMO化修飾が、複数の核内構造体の形成に関与する分子機序を解析した。また、細胞の分化、発生、がん化に関わる遺伝子について、RNAのプロセッシングを含めた発現様式に関わる機序を調べた。 細胞周期に依存した抑制クロマチンの構築と次世代への継承 発生において各細胞系譜が固有の遺伝子発現様式を獲得、維持することは重要で、ポリコームグループタンパク質によるヒストンH3K27トリメチル修飾を介した遺伝子の抑制が役割を果たす。ポリコーム抑制複合体(PRC)が相互作用する抑制クロマチンの構築と、次世代細胞へ継承にPRC因子が関わる機序と、その欠失により細胞周期の制御への異常を見いだした。 核内構造を基盤とした遣伝子発現制御機構 マウスES細胞の神経分化過程における、細胞核とクロマチンのダイナミックな変動を見いだした。分化とともに特異的に抑制されるOct3/4-MHC遺伝子座のヒストン修飾、DNAメチル化などの解析により、細胞の未分化性の維持や細胞系譜の決定に核内構造体によるエピジェネティックな制御が役割を果たしている可能性を見いだした。
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Report
(2 results)
Research Products
(16 results)