Project/Area Number |
19040008
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
阿部 広明 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 助教 (80222660)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嶋田 透 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (20202111)
三田 和英 農業生物資源研究所, ゲノム研究グループ, チーム長(研究職) (30159165)
|
Project Period (FY) |
2007 – 2008
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
|
Budget Amount *help |
¥6,600,000 (Direct Cost: ¥6,600,000)
Fiscal Year 2008: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
|
Keywords | カイコ / クワコ / W染色体 / 転移因子 / RAPD / 性染色体 / レトロトランスポゾン / 性決定 |
Research Abstract |
本研究の目的は、カイコの性染色体上の雌決定遺伝子Femのクローニングである。これまでに本研究の代表者(阿部広明)を中心とするグループにより、W染色体上の分子マーカーであるRAPDマーカーの探索と、W染色体特異的BACライブラリーのDNA塩基配列の解析が行われてきた。その結果、Femは、あるひとつのRAPDマーカー(W-Rikishi)に極めて近い位置に局在していることが明らかとなった。W染色体部位が極端に短くなっている限性黄色繭W染色体のW部位は、必ずFemを含んでいるはずである。現在、W-Rikishiマーカーを含むBACクローンを解析し、さらにcontig作業を続けている。W染色体は、多くの転移因子が複雑に入り込んだ「入れ子構造」をしている。それとは別に、これまでに解析が困難であり、意味不明のW染色体上の塩基配列が存在したが、カイコホールゲノムショットガンのデータを使用して解析したところ、これらは新規の転移因子であることが判明した。これにより転移因子の蓄積によるW染色体構成の歴史が詳細に解明された。さらにカイコの野生種とも考えられる「クワコ」のW染色体も解析したところ、一部のレトロトランスポゾンの入れ子状態が、カイコのW染色体の入れ子状態と共通して存在していた。このことは、カイコとクワコが分化する前は、共通するW染色体を保有していたことを示唆している。またこの部分はFemに近いと考えられることから、現在、BACクローンのcontig、ならびにDNA塩基配列を利用したウォーキングなどを駆使し、Femのクローニングを試みているところである。
|
Report
(2 results)
Research Products
(22 results)