Project/Area Number |
19040015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center (2008) Osaka University (2007) |
Principal Investigator |
東 雄二郎 Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center, 周生期学部, 部長 (30181069)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥6,500,000)
Fiscal Year 2008: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | δEFF / SIP1 / ZFHX1ファミリー / ノックアウトマウス / マウス胚発生 / 外生殖器 / 性分化 / TGFβファミリーシグナル / δEF1 |
Research Abstract |
最近我々はSIP1遺伝子の体節および側板中胚葉特異的conditional KOマウスを作製し、その表現型の解析を行った。その結果、それらconditional KOマウスにおいては、雌雄の両性において、100%の浸透度でその外生殖器の形成に異常が生じることを発見した。雄では、陰茎の肥大と露出、雌においては、陰核の肥大と膣口の閉塞を観察した。これらの結果は、最近の分子レベルでの解析から外生殖器形成過程において、BMPシグナル等が働いている可能性が示唆されていることを考え合わせると大変興味深い。 本研究では、まずSIP1およびδEF1の外生殖器形成過程における発現パターンを知る目的で、外生殖器が形態的に成熟する生後2週齢までの間で、SIP1あるいはδEF1の発現の場所と時期に関して詳細な検討を行った。この際、SIP1-EGFPノックインレポーターマウスとLacZがin frameで挿入されたδEF1 KOヘテロマウスを利用した。これにより、相同性の高い二つの分子の発現を、容易に区別し且つ二重染色により両分子を同時に観察できた。その結果、両者は胎生16日以降において、皮下組織の間充織細胞では多くの細胞で同時に発現していた。またSIP1-EGFPは外生殖器を覆う表皮外胚葉にも一部発現があることがわかった。次にSIP1 flox/flox; msd2-cre/+の個体に観察された外生殖器の表現型について検討する上で必要となるmsd2-creマウスのCre発現パターンを、msd2-creとそのレポーターマウスであるR26Rマウスを用いて詳細な解析を行った。その結果、少なくとも外胚葉および内胚葉には発現していないことがわかった。この知見から、SIP1 flox/flox; msd2-cre/+の個体に観察された外生殖器の異常は、少なくともSIP1の間充織細胞での何らかの機能が欠損したことが原因と結論された。
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