GnRHニューロンの活動性制御機構における性差の解明
Project/Area Number |
19040030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
渡部 美穂 National Institute for Physiological Sciences, 発達生理学研究系, 特任助教 (10399321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍋倉 淳一 生理学研究所, 発達生理学研究系, 教授 (50237583)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | GnRH / KCC2 / GABA / 視床下部 / 神経科学 / カルシウムオシレーション |
Research Abstract |
脳による生殖内分泌調節の最終共通路は視床下部に存在するGnRHニューロンである。GnRHニューロンは視床下部に散在しているにもかかわらず、パルス状分泌や周期的な大量分泌を引き起こすメカニズムは明らかにされていないが、多数のGnRHニューロンの活動性の同期が関与している可能性が考えられる。成熟動物の脳内において主な抑制性伝達物質であるGABAがGnRHニューロンでは成熟しても興奮性に作用していることを明らかにしてきた。GABAに興奮性を示す細胞の特徴として、カルシウムオシレーションを示し多数のニューロンが同調して活動することが知られていることから、GnRHニューロンの株細胞であるGT1-7細胞を用いて検討を行ったところ、GT1-7細胞はカルシウムオシレーションを示し、電位依存性R型カルシウムチャネルを介した細胞外からのCa^<2+>流入によること、電位依存性ナトリウムチャネル、カリウムチャネルが関与していることが明らかになった。GnRHニューロンにEGFPを特異的に発現させたトランスジェニックラットを用いて調べたところ、nativeなGnRHニューロンもカルシウムオシレーションを示すことがわかった。また、GT1-7細胞にクロライドを細胞外にくみ出すK^+-Cl^-cotransporter(KCC2)を強制発現させることにより、GABAの作用を抑制性に変化させると、カルシウムオシレーションが阻害されたことから、GnRHニューロンのカルシウムオシレーションにはGABAの興奮性作用が関与していることが示唆された。GnRHニューロンの活動性におけるGABAの興奮性作用の役割を個体レベルで検討するために、GnRHニューロンで時期特異的にKCC2を可逆的に発現誘導できるマウスを現在作成中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)