細胞内侵入性細菌に対する細胞内認識システムとオートファジー誘導の解析
Project/Area Number |
19041023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中川 一路 The University of Tokyo, 医科学研究所, 准教授 (70294113)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥9,100,000 (Direct Cost: ¥9,100,000)
Fiscal Year 2008: ¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
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Keywords | オートファジー / A群レンサ球菌 / 炎症惹起 / Nod1 / Nod2 / 菌体成分 / ペプチドグリカン / マイクロインジェクション / Nod like receptor |
Research Abstract |
咽頭や口腔粘膜での病原性細菌の病原性の発揮には, 宿主組織への付着により生体組織に定着することから開始する.そのため, 生体を広く覆う上皮や粘膜といった組織は, これらの菌の侵入を感知する最前線の組織であり, かつ最大の防御組織となっている.近年, 多くの細菌種がこのような上皮組織の細胞内に侵入することが知られているが, その動態はほとんど明らかとされていない. 特に, 貧食系の細胞ではない上皮細胞内に取り込まれた菌が, エンドソーム・リソソームの融合システムでのみ効率的に分解されるのか否かについてはほとんど明らかとされていなかった. 申請者は, 宿主細胞内に取り込まれたA群レンサ球菌がオートファジーにより認識され分解されることを報告しているが、宿主細胞でどのような菌体成分が細胞によって認識されるのかについての検討を行った.その結果、菌体表層成分のうち、細胞壁画分のみで強くオートファジーを誘導することを明らかとした.このうち、炎症の惹起に必須であると考えられているムラミルジペプド(MDP)のみでは、炎症反応の惹起は認められるが、オートファジーの誘導はなく、炎症反応を惹起する成分とオートファジーを誘導には、菌体成分の極めて限られた立体構造を認識する分子が必須であることが示唆された.
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Report
(2 results)
Research Products
(20 results)