熱傷における温度セルセンサーを介する表皮細胞の冷却機構
Project/Area Number |
19045002
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
澤村 大輔 Hirosaki University, 大学院・医学研究科, 教授 (60196334)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 創 弘前大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (90281922)
松崎 康司 弘前大学, 医学部・附属病院, 講師 (50322946)
|
Project Period (FY) |
2007 – 2008
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
|
Budget Amount *help |
¥6,800,000 (Direct Cost: ¥6,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
|
Keywords | 表皮細胞 / TRPチャンネル / 熱傷 / BP180 / 水疱 / 温度 / カルシウム |
Research Abstract |
平成20年度は、細胞内に存在するウイルスセンサーであるRetinoic acid-inducible gene(RIG-I)のモーダルシフトについて検討した。RIG-Iは細胞内でウイルス由来二重鎖RNAを認識し、種々のサイトカインの発現を誘導する一方で、サイトカインに反応してRIG-I自身の発現も増加することが近年明らかとなった。そこで、ヒト表皮角化細胞に種々のサイトカインを添加した際のRIG-I発現に対する影響を検討した。その結果、IFN-γおよびTNF-α各単独添加時にRIG-I発現は増加し、IFN-γとTNF-αの同時添加時には相加的な増加を示した。以上よりIFN-γ、TNF-αが各々異なるシグナル伝達経路によって、RIG-I発現を制御していることが考えられた。次に、IFN-γ、TNF-αが関与する皮膚疾患である尋常性乾癬に着目した。病変部での免疫組織染色によって、RIG-I発現が増強していることが明らかとなり、尋常性乾癬の病態においてウイルスセンサーであるRIG-Iのモーダルシフトが誘導されていると考えられた。RIG-Iを介したシグナル経路の解析は尋常性乾癬の病態解明、新規治療法の樹立につながると考える。ADAM17がBP180を切断する部位はBP180のNC16ドメインである。そこで, その部の除いたcDNAを作成し、そのcDNAを発現ベクターにいれ、その遺伝子を有するトランスジェニックマウスを作成した。そのマウスを解析したところ、NC16ドメインが欠損したBP180は過去の報告のように、培養細胞では発現するが、生体ではうまく発現しないことが明かとなり、BP180のアッセンブリーにNC16ドメインが極めて重要であることが分かった。現在、さらに、欠損する領域を狭めたcDNAでマウスを作成中である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(25 results)