Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
伝染性単核症、慢性活動性EBウイルス(EBV)感染症(CAEBV)、EBV関連血球貪食症候群(EBV-HLH)などの活動性のEBV感染症ではTNF-α、IL-6、IFN-γなどの炎症性サイトカインが大量に分泌され、サイトカインストームの状態を呈し、それが病態形成の主役を担っていると考えられる。我々は、EBVがコードする小RNA EBERがLaとの複合体の形で細胞外へ放出され、toll-like receptor 3(TLR-3)により二本鎖RNAとして検知され、インターフェロンや炎症性サイトカインの発現を誘導することを見出した。また、急性EBV感染症患者の血清中にTLR-3の活性化を誘導するに十分量のEBERが存在することも明らかにした。これらの知見は、何故EBVの急性感染症でサイトカインストームが引き起こされるのかを説明できる可能性がある。本年度の研究では、EBERが樹状細胞の活性化を起こすか否かの検討を行った。ヒト末梢血より樹状細胞を分離し、in vitroで合成したEBERを培地中に加え、各種炎症性サイトカインの誘導をRT-PCR法、ELISA法により調べた。その結果、EBERが樹状細胞の活性化を引き起こすことが確認された。さらに、in vivoでのEBERの活性を調べるために、EBERトランスジェニックマウスを作製した。U6プロモーターに連結したEBER遺伝子を組み込んだマウスでEBERが発現することをin situ Hybridization法で確認した。今後、EBERトランスジェニックマウスでTLR3の活性化、炎症性サイトカインの誘導が起こるか否かを検討する予定である。
All 2009 2008 2007 Other
All Journal Article (16 results) (of which Peer Reviewed: 16 results) Presentation (6 results) Book (3 results)
Natl. Acad. Sci. USA 106
Pages: 4419-4424
Proc. Natl. Acad. Sci. USA 106
Cancer Res. 14
Pages: 4891-4897
Oncogene 27
Pages: 4150-4160
Cancer Res 68
Pages: 1427-1435
Cancer Res. 68
Pages: 1030-1036
J. Virol 81
Pages: 11236-11245
J. Cell Sci 120
Pages: 1529-1539
Pages: 1037-1042
J. Virol. 81
Cancer Res. (in press)
Oncogene (In press)