A study on literary techniques in the works of the Dadaism in Berlin

• Project/Area Number: 19520276
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Section: 一般
• Research Field: ヨーロッパ語系文学
• Research Institution: Kansai University
• Principal Investigator: USAMI Yukihiko Kansai University, 文学部, 教授 (00067737)
• Project Period (FY): 2007 – 2008
• Project Status: Completed (Fiscal Year 2008)
• Budget Amount: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000); Fiscal Year 2008: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000); Fiscal Year 2007: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
• Keywords: 独文学 / 芸術諸学 / 文学一般 / ダダイズム / 前衛芸術 / ベルリン / ジョージ・グロッス / ヴァルター・メーリング

Research Abstract

ベルリン・ダダイズムの中心的な芸術家のグロッスとメーリングの共同作業に注目し、作品の分析を行った。一方の極に、伝統を破壊する新しい技法、すなわち同時進行の原理や、独特のコラージュ技法を駆使している作品があるのに対して、他方の極には、伝統的な技法を継承し、大衆的な歌謡や一枚絵に近い方向があることが確認できた。ダダイズムの芸術家が否定したのは、旧来の芸術評価における固定的なカノン(規範)である。これに対して彼らは、民衆的・通俗的な芸術の意外性・革新性を取り入れて、芸術の在り方を転換しようとしたのである。ダダイズムの生産的な面を明らかにした点が研究の大きな成果である。

Research Products

• [Journal Article] ヴァルター・メーリングの初期文学作品について-ジョージ・グロッスの絵画作品と関連して- (2009)
  • Author(s): 宇佐美幸彦(単著)
  • Journal Title: 独逸文学(関西大学) 第53号 Pages: 1-28
  • NAID: 110007334450
• [Journal Article] ヴァルター・メーリングの初期文学作品について-ジョージ・グロッスの絵画作品と関連して- (2009)
  • Author(s): 宇佐美幸彦
  • Journal Title: 関西大学「独逸文学」 第53号 Pages: 1-28
  • NAID: 110007334450
• [Journal Article] ハイネの物語詩の民衆性-ベンケルザングとの関連 (2008)
  • Author(s): 宇佐美幸彦(単著)
  • Journal Title: ハイネ逍遥(ハイネ逍遥の会) 第1号 Pages: 9-16
• [Journal Article] ハイネの物語誌の民衆性-ベンケルザングとの関連 (2008)
  • Author(s): 宇佐美幸彦
  • Journal Title: ハイネ逍遥 第1号 Pages: 9-16
• [Book] ベルリン文学地図 (2008)
  • Author(s): 宇佐美 幸彦
  • Total Pages: 282
  • Publisher: 関西大学出版部