Chinese Cultural Revolution in Inner Mongolia

• Project/Area Number: 19520696
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Section: 一般
• Research Field: Cultural anthropology/Folklore
• Research Institution: Shizuoka University
• Principal Investigator: OHNO Akira Shizuoka University, 人文学部, 教授 (40278651)
• Project Period (FY): 2007 – 2008
• Project Status: Completed (Fiscal Year 2008)
• Budget Amount: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000); Fiscal Year 2008: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000); Fiscal Year 2007: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
• Keywords: 中国文化大革命 / モンゴル族 / ジェノサイド / 民族問題 / 内モンゴル人民革命党 / 内モンゴル自治区 / モンゴル人大量殺害 / 少数民族 / ウラーンフ(鳥蘭夫) / 文化大革命 / 内モンゴル / モンゴル人虐殺 / 少数民族政策 / 中国 / 民族自治運動

Research Abstract

本研究は1966年から1976年にかけておこなわれた中国文化大革命の歴史的推移を少数民族の一つ、モンゴル族の視点から現地調査を実施し、文化大革命という政治運動の「民族問題的な側面と性質」を明らかにしようとするものである。中国の少数民族自治地域である内モンゴル自治区の場合、文化大革命運動の深化にともない、少数民族の自治権が剥奪された。また、内モンゴル自治区の固有の領土も約半分が漢族の省に分割され、その上、厳しい軍事管制制度が導入された。1966年から1970年の間、34万人が逮捕され、2万7000人以上ものモンゴル人たちが虐殺され、12万人に障害が残った。当時、モンゴル族の人口はわずか140万人だったことから、全モンゴル族を巻きこんだこの政治的な災禍をモンゴル人たちはジェノサイドだと理解している。本研究は、この隠蔽されつづけているジェノサイドこそ、文化大革命時における少数民族問題の本質だと位置づけている。

Research Products

• [Journal Article] 「ジェノサイドへの序曲-内モンゴルと中国文化大革命-」『文化人類学研究』 (2008)
  • Author(s): 楊海英
  • Journal Title: 日本文化人類学会 73・3 Pages: 419-453
• [Journal Article] 「<少数民族虐殺は正しかった>-中国共産党唐山学習班班員の日記-」『アジア研究』3 (2008)
  • Author(s): 楊海英
  • Journal Title: 静岡大学人文学部アジア研究プロジェクト 3 Pages: 21-75
• [Journal Article] モンゴル人の日記のなかの中国文化大革命(1) (2008)
  • Author(s): 楊海英
  • Journal Title: 静岡大学人文学部人文論集 58・2 Pages: 43-70
  • NAID: 110007523235
• [Journal Article] モンゴル人の日記のなかの中国文化大革命(2) (2008)
  • Author(s): 楊海英
  • Journal Title: 静岡大学人文学部人文論集 59・1 Pages: 113-140
  • NAID: 110007523263
• [Journal Article] 『中国共産党によるモンゴル人ジェノサイド』『アジア研究別冊』2 (2008)
  • Author(s): アルタンデレヘイ(原著)
  • Journal Title: 静岡大学アジア研究プロジェクト(楊海英編訳) Pages: 1-49
• [Journal Article] ジェノサイドへの序曲-内モンゴルと中国文化大革命 (2008)
  • Author(s): 楊海英
  • Journal Title: 文化人類学研究 73巻3号 Pages: 419-453
  • Peer Reviewed
• [Journal Article] モンゴル人の日記のなかの中国文化大革命(2) (2008)
  • Author(s): 楊海英
  • Journal Title: 静岡大学人文学部人文論集 59巻1号 Pages: 113-140
  • NAID: 110007523263
• [Journal Article] 中国共産党によるモンゴル人ジェノサイド実録 (2008)
  • Author(s): 楊海英(編訳)
  • Journal Title: アジア研究・別冊2 2 Pages: 1-49
• [Journal Article] モンゴル人の日記のなかの中国文化大革命(1) (2008)
  • Author(s): 楊 海英
  • Journal Title: 静岡大学人文学部『人文論集』 58号の2
  • NAID: 110007523235
• [Journal Article] 〈少数民族虐殺は正しかった〉-中国共産党唐山学習班班員の日記 (2008)
  • Author(s): 楊 海英
  • Journal Title: 静岡大学人文学部『アジア研究』 3
  • NAID: 110007366207
• [Journal Article] 清朝時代伊克昭盟盟長バダラホの奏凱図-『圖開勝跡』が描くオルドス七旗 (2008)
  • Author(s): 楊 海英
  • Journal Title: 国立民族学博物館研究報告 32巻4号
  • NAID: 120001895685
  • Peer Reviewed
• [Presentation] 内蒙古自治区信仰伊斯蘭的蒙古人-浩通人社会現状 (2008)
  • Author(s): 楊海英
  • Organizer: 国際シンポジウム「中国南北辺境地区各民族的移動・交流・网絡与文化動態」
  • Place of Presentation: 中国雲南大学
  • Year and Date: 2008-08-01
• [Presentation] 中国文化大革命期におけるモンゴル人ジェノサイドの実証研究 (2008)
  • Author(s): 楊海英
  • Organizer: 日本文化人類学会第42回研究大会
  • Place of Presentation: 京都大学
  • Year and Date: 2008-05-31
• [Presentation] アルジャイ石窟出土『ゲセル・ハーン物語』 写本断片について (2007)
  • Author(s): 楊 海英
  • Organizer: 日本モンゴル学会秋季大会
  • Place of Presentation: 九州大学
  • Year and Date: 2007-11-17
• [Book] 『モンゴル人ジェノサイドに関する基礎資料(1)』(内モンゴル自治区の文化大革命1) (2009)
  • Author(s): 楊海英(著)
  • Publisher: 風響社
• [Book] モンゴル人ジェノサイドに関する基礎資料(1)-内モンゴル自治区の文化大革命1 (2009)
  • Author(s): 楊海英
  • Total Pages: 911
  • Publisher: 風響社
• [Book] 蒙古源流-内モンゴル自治区オルドス市档案館所蔵の二種類の写本 (2007)
  • Author(s): 楊 海莫
  • Total Pages: 204
  • Publisher: 風響社