The De-Territorialization of Power and a New Formation of Coercive Force

• Project/Area Number: 19530132
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Section: 一般
• Research Field: International relations
• Research Institution: Ochanomizu University
• Principal Investigator: KOBAYASHI Makoto Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (60257813)
• Project Period (FY): 2007 – 2009
• Project Status: Completed (Fiscal Year 2009)
• Budget Amount: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000); Fiscal Year 2009: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000); Fiscal Year 2008: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000); Fiscal Year 2007: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
• Keywords: 権力 / 国家 / グローバリゼーション / 領域 / 介入 / 規範 / 暴力 / コスモポリタニズム / 脱領域化 / 人道的介入 / 国際関係 / 国家権力 / 強制力 / 安全保障 / 国際倫理

Research Abstract

国家権力は、一定の領域の内部で機能し、それを超えた権力の行使は外交と戦争という2つのチャネルを通じてなされてきた。しかし、権力が脱領域化し、2つのチャネルを経由しない権力行使の機能が垣間見られるようになっている。かつて帝国主義として正統ではないとされてきた権力行使の再来としてだけ論じるべき事象以上のものがあるとすれば、それは政治におけるグローバリゼーションの始まりであり、国家主権の大きな構造変動であると言える。ボスニア、コソヴォ、アフガニスタン、イラクの例に見られるような強制力の行使は、国家間の権力の相互作用の結果とだけ言えるものではなく、法制度上は国家権力の発動という外見を持ちながらも、脱領域的な権力の行使ととらえられるものであった。しかしながら、それは世界に新たな脅威をもたらしうる。コスモポリタニズムの再評価が求められているのは、こうした権力の脱領域化がもたらす暴力という脅威に対抗するためである。

Research Products

• [Presentation] "Development as Political Violence" International Conference "Reframing Development: Post-Development, Globalization, and the Human Condition" (2009)
  • Author(s): Makoto Kobayashi
  • Organizer: Osaka University Global COE Program "A Research Base for Conflict Studies in the Humanities, "
  • Year and Date: 2009-04-08
• [Presentation] 狼狽する国際政治学--人身取引をどう争点化すべきか (2009)
  • Author(s): 小林 誠
  • Organizer: 立命館大学国際地域研究所「ヒューマントラフィキング研究の第2段階」第3回研究会
  • Place of Presentation: お茶の水女子大学
  • Year and Date: 2009-01-24
• [Presentation] 世界認識としてのグローバリゼーション-内破のための主体をめぐって- (2008)
  • Author(s): 小林誠
  • Organizer: グローバル・ネットワーク21秋季シンポジウム「内からのグローバリゼーション」
  • Year and Date: 2008-09-27
• [Presentation] 世界認識としてのグローバリゼーション--内破のための主体をめぐって-- (2008)
  • Author(s): 小林 誠
  • Organizer: グローバル・ネットワーク2 1, 秋季シンポジウム
  • Place of Presentation: 立命館大学
  • Year and Date: 2008-09-27
• [Presentation] 戦争のためのリベラル・デモクラシー教程 (2008)
  • Author(s): 小林誠
  • Organizer: 国際関係思想・研究ネットワーク第5回研究会「セキュリティの変容」
  • Year and Date: 2008-04-26
• [Presentation] 戦争のためのリベラル・デモクラシー教程 (2008)
  • Author(s): 小林 誠
  • Organizer: 国際関係思想・研究ネットワーク
  • Place of Presentation: 専修大学
  • Year and Date: 2008-04-26
• [Book] 暴力のグローバリゼーションを超えて (片岡幸彦, 他編『グローバル世紀への挑戦文明再生の智慧』) (2010)
  • Author(s): 小林誠
  • Publisher: 文理閣
• [Book] 「暴力のグローバリゼーションを超えて」、『グローバル世紀への挑戦 文明再生の智慧』収録(片岡幸彦他編) (2010)
  • Author(s): 小林誠
  • Total Pages: 10
  • Publisher: 文理閣
• [Book] 進藤榮一, 他編『戦後日本政治と平和外交-21世紀アジア共生時代の視座』(ハードな戦争とソフトな戦争-グローバリゼーションの中の日本外交-) (2007)
  • Author(s): 小林誠
  • Publisher: 法律文化社
• [Book] グローバリゼーションと国際政治(1)-権力の領域化と脱領域化 (大久保史郎編『講座・人間の安全保障と国際組織犯罪(第1巻)』) (2007)
  • Author(s): 小林誠
  • Publisher: 日本評論社
• [Book] (共著)『グローバリゼーションと人間の安全保障』 (2007)
  • Author(s): 大久保史郎編、小林誠也
  • Total Pages: 399
  • Publisher: 日本評論社