Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
初期視覚系ニューロンの受容野刺激に対する応答は、容野内に提示された刺激と同じ特徴の刺激が受容野周囲にあることで強く抑制される(受容野周囲抑制)。これによって、視野中の一様なパターンの情報が落ち、周囲とは異質の情報が残ることで、物体の輪郭などの情報が効率的に抽出されると考えられている。このように、受容野周囲抑制は、網膜の段階で細かく分けて符号化された視野情報を空間的に統合して、より広い範囲の視野情報として脳内表現するための基本的な仕組みを調べるのに好都合のモデルである。本研究により、受容野周囲抑制のメカニズムは一つではなく、受容野外側の近傍と遠方とでは、異なる神経回路が関与すること、すなわち、空間的に異なる範囲の視野情報は、異なる神経メカニズムによってニューロン応答に反映されることが明らかになった。
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Cerebral Cortex
Pages: 1-14
Volume: 19 Issue: 8 Pages: 1-14
10.1093/cercor/bhn219