Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
人工媒質を組み合わせた平面アンテナの特性の解析を行い、所望の特性のアンテナを設計するアルゴリズムを構築した。最初に、人工媒質を基板に用いたマイクロストリップアンテナの電磁界解析を時間領域で行うために、3次元のFDTD法を適用した. 人工媒質は周波数分散性を示すため、ADE-FDTD法による解析を行った。次に、さまざまな媒質定数におけるアンテナ特性について数値的検討を行い、アンテナの各設計変数とアンテナ各種の特性との関係について検討を行った。その結果、特定の周波数帯においてユニークな放射パターンが得られ、提案するアンテナが指向性アンテナとして有効であることがわかった。また、基板の媒質定数とアンテナの放射パターンとの関係を明らかにした。更に, 最適化法に基づく電磁波逆散乱問題の研究に参加し、得られた知見をアンテナの最適設計アルゴリズムの基礎となる降下法に応用した。最後に、基板の媒質定数に着目した設計アルゴリズムを構築し、その有効性を数値的に示すことができた。
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