Project/Area Number |
19560757
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Properties in chemical engineering process/Transfer operation/Unit operation
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
INOUE Katsutoshi Saga University, 理工学部, 教授 (90039280)
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Co-Investigator(Renkei-kenkyūsha) |
FUNAOKA Masamitsu 三重大学, 生物資源研究科, 教授 (50093141)
PARAJULI Durga 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 博士研究員 (30512222)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | リグノフェノール / 吸着 / 貴金属 / 回収 / 金 / 白金 / パラジウム / 化学修飾 / 吸着剤 / 選択性 / 稲藁、麦藁 / 木質廃棄物 / 還元 / 塩酸 |
Research Abstract |
三重大学の舩岡らの開発した相分離法により木質廃棄物から調製されたリグノフェノール(LP)の化学修飾により3級アミン型化学修飾リグノフェノール(DMA-LP)と2種類の4級アミン型化学修飾リグノフェノール(CHMAC-LPおよびGTA-LP)を合成し、原料のリグノフェノールと金、パラジウム、白金に対しての吸着特性を比較した。いずれの場合もこれら貴金属のみを吸着し、鉄や銅等の卑金属は吸着されなかった。化学修飾により原料にリグノフェノールには見られなかったパラジウム、白金の吸着が見られた。金の吸着も化学修飾により著しく向上したが、DMA-LPが最大であった。しかし白金の吸着はGTA-LP>CHMA-LP>DMA-LPの順であり、パラジウムの吸着はGTA-LP>DMA-LP>CHMAC-LPの順であった。 さらに稲藁と麦藁を原料にして同様にリグノフェノールと3級アミン型化学修飾リグノフェノールを調製し、前述の貴金属の吸着特性を比較した。その結果、金の吸着は稲藁-LP>木質-LP>麦藁-LPの順であった。この場合も化学修飾により金の吸着はいずれのLPの著しく向上した。また3級アミン型LPによる白金やパラジウムの吸着は稲藁<麦藁~木質の順であった。吸着された貴金属はチオ尿素+塩酸の混合水溶液により溶離することができた。企業より提供された過剰濃度の銅と少量の貴金属を含有する実廃液を用いて貴金属の選択的分離・回収をDMA-LPを充填したカラムで行い、成功した。
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