Project/Area Number |
19590805
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐藤 俊明 千葉大, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60244159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 晴昭 千葉大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60113594)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | ポストコンディショニング / ミトコンドリア / 心筋細胞 / 虚血 / イオンチャネル |
Research Abstract |
虚血再灌流直後に短時間の可逆性虚血を繰り返すことで心筋保護作用を発揮するポストコンディショニング現象のメカニズムをPI3-kinaseとの関連で検討した。ウサギの心筋梗塞モデルを用いて30分の虚血直後にPI3-kinaseを活性化する薬物を10分間投与して心筋梗塞サイズの縮小効果が認められるかどうか調べた。アドレノメデュリンを投与すると梗塞サイズは有意に減少し,この効果はPI3-kinase阻害薬のLY294002で完全に消失した。同様に,糖尿病治療薬であるグリメピリドもPI3‐kinaseのリン酸化をともなって梗塞サイズを縮小することが判明した。したがって薬理学的ポストコンディショニングに再灌流直後のPI3-kinaseの活性化が重要であることが示唆された。さらに,PI3-kinaseの下流にミトコンドリアK^+チャネルの活性化が関与するかどうかを,ウサギ心室筋細胞のフラボプロテイン酸化蛍光を指標に検討した。アドレノメデュリンはプロテインキナーゼAを介してミトコンドリアCa^2+活性化K^+(mitoK_ca)チャネルを活性化したが,アドレノメデュリンの梗塞巣縮小効果はmitoK_caチャネル遮断薬であるパキシリンでは抑制されなかった。すなわち,PI3‐kinaseを介するアドレノメデュリンのポストコンディショニングにはmitoK_caチャネルの活性化が必ずしも必要でないことが示唆された。
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