A significance of defensins in respiratory infection and the clinical application
Project/Area Number |
19590903
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
芦谷 淳一 (2008) University of Miyazaki, 医学部, 准教授 (50347069)
松元 信弘 (2007) University of Miyazaki, 医学部, 助教 (70418838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松元 信弘 宮崎大学, 医学部 (70418838)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | デフェンシン / 呼吸器感染症 / プレクタシン / 気道被覆液 |
Research Abstract |
デフェンシンは生体内に存在する内因性抗菌物質で自然免疫を担っている。リン脂質膜透過性を亢進して、外界から侵入した病原体に対する生体防御因子として機能するが、一方で宿主の組織や細胞に対しても組織傷害性を有している。デフェンシンには、主に好中球に存在するαデフェンシンと気道上皮に存在するβデフェンシンがあり、申請者らは、高感度ラジオイムノアッセイ法を確立して、血清、胸水、気管支肺胞洗浄液、などの検体を用いたデフェンシンの定量化や病理組織を用いた免疫組織学適検討により、呼吸器疾患の病態におけるデフェンシンの意義について詳細に解析してきた。本研究では、呼吸器感染症を対象にデフェンシンの病態生理学的意義を解明し、臨床応用するための基礎データを集積した。また新規に開発されたマイクロサンプリング法を用いて気道局所から気道被覆液をサンプリングし、呼吸器感染症患者で局所発現しているデフェンシンを定量化した。また、新規デフェンシンであるプレクタシンについてcolony count assay法により、従来のデフェンシン同様に抗菌活性を有していることを解明した。デフェンシンは亜型が多く、複数のデフェンシンの組み合わせにより、抗菌作用に相乗効果があることを報告した。デフェンシンの組織傷害と抗菌作用の発現には濃度による差があるため、今後の治療応用が可能である。デフェンシンはウイルスや抗酸菌に対しても抗菌作用があり、本研究で得られた成果は、難治性呼吸器感染症の新規治療ツールとしてデフェンシンを活用する場合の基礎データとなる。当初の研究計画に沿って、概ね事業は終了し、臨床応用へ向けた次の段階へ進むことができた。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)