Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Research Abstract |
孤発性パーキンソン病(PD)の発症には、複数の遺伝子および環境因子が関与すると考えられている。これまで我々は121 個の候補遺伝子上の268 個のSNP_s(一塩基多型)を用いた大規模な関連解析により、α-synuclein (P=5.1x10^<-14>, オッズ比 OR = 2.23)を確実なパーキンソン病感受性遺伝子として同定し、報告した。また、白人でPD との関連が報告されていたFGF20 (P =0.0053, OR = 1.24)の日本人での再現性も確認した。本研究では、新たなPD 遺伝子同定のために、さらに候補遺伝子を増やして合計137 個の候補遺伝子上の302 個のSNP_sの関連解析を行った。遺伝子型タイピングは患者1403人、対照1938人を対象にTaqMan 法で行った。その結果、新たなPD 感受性遺伝子calbindin1 を同定した (P = 7.1x10^<-5>, OR = 1.34)。さらに、α-synuclein,calbindin1, FGF20の3個のPD遺伝子のうち、最も強くPD と関連するα-synuclein を中心にして、統計学的組み合わせ解析を行った。calbindin1 はα-synuclein のリスクを持たない群でPDと強く相関し(OR = 1.70)、逆にFGF20 はα-synuclein のリスクアレルを持つ群でPD とより強く関連した(OR = 1.76)。Calbindin1 はカルシウム結合蛋白であり、PD 患者の黒質でcalbindin1陰性神経の脱落が陽性神経の脱落よりも強いことから、神経保護作用を持つと考えられている。組み合わせ解析から、calbindin1 はα-synuclein とは独立に、一方、FGF20 はα-synuclein と相乗的に、PD 発症に関与していることが示唆される。
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