Project/Area Number |
19591116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
SUEOKA Eizaburo Saga University, 医学部, 准教授 (00270603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ARAGANE Naoko 佐賀大学, 医学部, 講師 (20321846)
HISATOMI Takashi 佐賀大学, 医学部, 助教 (10398125)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 血液腫瘍学 / 遺伝子 / ウイルス / ATL / DNA修復 / hnRNP B1 |
Research Abstract |
(1)ATL細胞におけるDNA修復阻害因子hnRNP B1の過剰発現とその意義 肺がんの早期から過剰発現することを見出したhnRNP B1タンパク質は、細胞内でDNA依存性キナーゼ複合体に結合することを見出している。hnRNP B1はATLの70%以上の症例において過剰発現していた。その発現は慢性期から増加し、急性期、リンパ腫型においては約8割の症例において発現亢進することが明らかになった。ATL細胞を用いた解析ではhnRNP B1はDNA依存性キナーゼに結合しその酵素活性を阻害すること、hnRNP B1の量と非相同末端修復(NHEJ)の活性は逆相関の傾向にあることを明らかにした。 (2)新規抗がん剤SMS-06によるATL細胞に対する抗腫瘍効果の解析 SMS-06はIC_<50>として50-100nMの濃度で種々のATL細胞の増殖を抑制した。その機序としてG2/M停止とその後のアポトーシスの誘導によることを明らかにした。またSMS-06はトポイソメラーゼIIの阻害作用に加えてhnRNP B1の存在下において放射線照射によるDNA修復を阻害する作用を持つことを新たに見出した。さらにSCIDマウスへのATL細胞の移植系において腫瘍の増殖を抑制作用を確認した。複数の分子標的を有するSMS-06はATLの治療薬剤開発のためのリード化合物として臨床応用への検討を進めている。
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