Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
我々はMLL転座型白血病の15%前後Flt3遺伝子tyrosine kinase domain(TKD)変異が認められることに注目し、in vitroにて両者の腫瘍化能に関する相乗効果を検討した。IL3依存性マウス細胞株である32Dcにレンチウイルスを用いてMLL-AF4とFlt3の変異を発現させた。32Dc^(Flt3)TKDと32Dc^(MLL-AF4)は、semisolid mediaだけでなく液体培地においてもIL3非依存性の自律増殖能を獲得できなかったのに対して、32Dc^(Flt3 TKD+MLL-AF4)はいずれの培地においてもアポトーシスを抑制しIL3非依存性の自律増殖能を獲得することができた。また32Dc^(Flt3 TKDと32DcMLL-AF4)は、G-CSF添加によりGranlocyteへの分化が認められたが、32Dc^(Flt3TKD+MLL-AF4)では認められなかった。次にGene Chipによる遺伝子発現profilingを行うと、MLL-AF4の導入によってMLL転座型白血病の主な腫瘍化の機序のひとつとして考えられていたHox遺伝子群の発現亢進は認められなかった。しかしその代わりとしてS100ACalcium binding protein familyの一つで細胞増殖に関与するS100A6が、MLL-AF4とFlt3TKDの両者の導入によって相乗的に発現を亢進していることがわかった。以上のことからMLL-AF4にFlt3TKDが加わることによって、相乗的な腫瘍化能や分化抑制能を獲得することを証明できた。またMLL-AF4の腫瘍化の機序としてHox遺伝子群とは異なるS100A6といった新たな候補を示すことが出きた。
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