RNAによる制御性T細胞特異的転写因子機能修飾機構の解明による関節リウマチの治療
Project/Area Number |
19591157
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三崎 義堅 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 講師 (60219615)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 制御性T細胞 / 機能性RNA / FOXP3 |
Research Abstract |
CD4陽性ヘルパーT細胞のサブセットの一つであるCD4(+)CD25(+)制御性T細胞(以下Treg)は、免疫応答を負に制御し、免疫系のホメオスタシス維持の上で重要な役割を担っている。このTregを新たに誘導あるいは、その細胞数、機能を制御することができれば、生体内のホメオスタシス回復という新しい形の治療が可能になると考えられている。Foxp3はTreg特異的な転写因子であり、その分化及び機能において決定的な役割を果たすことが明かとなっているが、詳細なTreg機能や分化機序との関係は不明である。細胞内発現RNAは、細胞機能修飾に関わっているのではないかと考えられ始めており、分子会合して機能するものも見つかり始めている。そこで、この研究ではFOXP3の機能を修飾する機能性RNAを解析することとした。 このFoxp3のパートナーを2酵母ハイブリッド法を用いて探索する研究過程で、open reading frameが極めて短いcDNA断片クローン3AB19は最も高頻度に検出されてくる。このcDNAクローンは178bpからなるがストップコドンが多数あり、Ga14タンパクADドメインとの融合タンパクとしての読み枠でも規定するアミノ酸長が極めて短い。このクローンはゲノム解析では、イントロン領域の相補鎖に相当する領域とされ、転写されないはずであるが、TregにおいてRNAとして転写されていることを確認した。次に32Pで標識した3AB19RNAとFOXP3とが結合することをin vitroにて確認した。さらに、Jurkat細胞に遺伝子導入してanti-CD3/anti-CD28抗体刺激におけるIL-2産生能を調べたところ、FOXP3と3AB19RNAを同時に導入した場合、IL-2産生が60%以上抑制された。Jurkat細胞ではFOXP3単独ではIL2産生抑制が観られないので、FOXP3本来の機能を3AB19は復活させることができたわけである。本来はタンパクとして発現して始めて検出できる実験系の2酵母ハイブリッド法において、タンパク質との複合体として働くRNAも検出できると報告されている(Lanz RB, Cell, 17; 1999)。以上より、3AB19RNAはTregにおいて、FOXP3と結合してその機能遂行上重要な役割を果たしていることが推定された。 研究は途中まで順調であったが、研究責任者が臨床病院に転出のため、この研究は中止せざるを得なくなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)