Project/Area Number |
19591171
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
SHOICHIRO Ohta Saga University, 医学部, 助教 (20346886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出原 賢治 佐賀大学, 医学部, 教授 (00270463)
金地 佐千子 佐賀大学, 医学部, 助教 (50363429)
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Research Collaborator |
松下 英友 佐賀大学, 医学部, 大学院生
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | アレルギー / 自然免疫 / TLR4 / 抗体 / 気管支喘息 / 刺激抗体 / B細胞 |
Research Abstract |
われわれは、自然免疫を刺激するLPSの受容体であるToll-like receptor 4(TLR4) に対する刺激型抗体(UT12) を樹立した。本研究では、UT12を気管支喘息モデルマウスに投与すると気道炎症が抑制されるという知見が得られたことより、TLR4シグナルの喘息抑制効果の機構を解析した。 本研究の過程においては、UT12投与喘息モデルマウスの肺組織や脾細胞では、IL-4, IL-13, IL-17A, IFN-γのmRNA発現が抑制されており、また、IgG1およびIgEへのクラススイッチが抑制されていることが見出された。すなわち、UT12がThバランスをTh1もしくはTh17に傾けてTh2への分化を抑制しているというよりは、UT12によりナイーブT細胞の応答全般が抑制されていることが推定された。 次に、樹状細胞のオバルブミン取り込みを観察したところ、UT12で前処理をしたマウスでは、樹状細胞によるOVAの取り込みが抑制されることが判明した。また、UT12の作用は、制御性T細胞の誘導や、CD4陽性T細胞のアナジーによるものではないことを明らかにした。 これはTLR4刺激が樹状細胞の抗原取り込みを抑制することで気管支喘息の発症を抑制していることを示した初めての研究であり、気管支喘息の予防的治療につながる可能性がある。
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