Project/Area Number |
19592352
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Orthodontic/Pediatric dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
黒田 晋吾 岡山大, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40332796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出口 徹 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30346457)
湊 雅直 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40200076)
本城 正 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (10379844)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | runx2 / cbfal / 鎖骨頭蓋異形成 / 歯の移動遅延 / アポトーシス / オステオポンチン(opn) / 結合組織成長因子(ctgf) |
Research Abstract |
runx2/cbfa1は骨芽細胞分化の転写因子として同定された遺伝子で、そのヘテロ欠損はヒトにおいては鎖骨頭蓋異形成症を発症させる。鎖骨頭蓋異形成症患者は矯正治療時に歯の動きが遅延することが知られているが,その原因は明らかではない。本研究は鎖骨頭蓋異形成症モデルマウスであるrunx2ヘテロ欠損マウスを用いて,鎖骨頭蓋異形成症患者の歯の移動が遅延する原因について分子生物学的に検討した。 マウス実験的歯の移動モデルを確立するために、マウスの上顎切歯に直径0.012インチのニッケル・チタン製ワイヤーをレジン接着し、上顎右側第一臼歯を移動させた。実験的歯の移動開始から、12時間、1,3,7,14,21日後に腹腔内ペンドバルビタールナトリウム麻酔下で、シリコン印象剤を用い上顎印象を採取した。これに超硬石膏を注入し、得られた模型上でデジタルノギスを用いて、上顎両側第一臼歯口蓋咬頭間距離を計測し、歯の移動量を計測した。また、実験的歯の移動によって生じるメカニカルストレスは、破骨細胞を誘導し、骨の吸収を促進することが知られている。そこで酒石酸耐性酸ホスファターゼ(TRAP)染色によって、圧迫側での破骨細胞数の計測を行った。 その結果,runx2ヘテロ欠損マウスでは,移動開始から7日以降で歯の移動が、野生型マウスより遅延していた。また、ヘテロ欠損マウスでは圧迫側の破骨細胞数が野生型に比較して減少していた。 以上より、runx2ヘテロ欠損は圧迫側において破骨細胞の出現を減少させることが明らかとなった。その結果、runx2ヘテロ欠損マウスにおいて歯の移動が遅延することが示唆された。
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