Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
食事管理を必要とする子どもたちへの小学校における給食対応の実際について,神戸市立小学校2校の栄養教諭を対象に聞き取り調査し,事例をまとめた。保育所における給食対応の実際について,神戸市公立および民間の保育所174施設にアンケート調査を行い,事例をまとめた。さらに,食物アレルギー児以外の慢性疾患児の給食に対する要望などについて,研究協力者の所属する病院に通院し,栄養指導を受けている患児の保護者を対象にアンケート調査を行い,その要望と今後の課題を把握した。 小学校給食における対応:神戸市教育委員会のマニュアルに従い,細やかな給食対応をしていた。施設設備の不備が指摘され,今後,設備の充実や人員の充足,さらには全教職員の食物アレルギーに対する認識を十分にし,個々の児童の把握に努めることで,さらなる要望への対応が可能であると考えられた。保育所における給食対応の実際:対応の多様化による給食提供の困難さが回答された。今後,人数が増えた場合,現在の職員数では対応不十分となる不安感があることが分かった。また,これ以上の対応は危険であるという見極めも必要との回答もあった。慢性疾患児保護者の給食に対する要望:ほとんどの慢性疾患児は,他児と同じ給食を摂っていたが,食材や分量に何らかの制限が行われていた。その際,栄養不足についての心配があげられた。学校側に申し出た要望は,受け入れられる事例,衛生管理や安全性の理由により断られる事例,双方があったが,保護者の多くは,学校側の配慮を感じとっていた。弁当を持参する児童もあり,出来れば皆と同じ給食を食べたいと希望しており,そのために担当栄養士との対話を要望していた。
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