車軸藻によるファイトレメディエーションの効果の把握と実用化可能性の研究
Project/Area Number |
19651029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental technology/Environmental materials
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
浅枝 隆 Saitama University, 大学院・理工学研究科, 教授 (40134332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤野 毅 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (70282431)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | シャジクモ / フラスコモ / カルシウム / カドミウム / クロミウム / ファイトレメディエーション / 炭酸カルシウム / 重金属除去 / 車軸藻 / gyttja / ウェットランド / 重金属 / 水質浄化 / 炭酸カドミウム |
Research Abstract |
本年度は、イトシャジクモ、Chara fibrosa、を用いて、カドミウム及びカルシウムに関して、シャジクモ体表面に形成される炭酸カルシウム層および付着藻類への吸着能に関する実験を行った。その結果、カルシウムに関しては、ほとんどすべてが炭酸カルシウム層に取り込まれており遊離しないこと、一方、付着藻類に取り込まれたものは容易に遊離されるとが明らかになった。次に、カドミウムに対しては、シャジクモが若い間は、シャジクモ表面のカドミウムも遊離するものの割合が多いものの、年齢とともに、炭酸カルシウム層に取り込まれ遊離しないカドミウムの割合が増加することが明らかになった。次に、フラスコモ類のNitella psedoflanellataを用いて、カルシウム濃度が生長に及ぼす影響、異なるカルシウム濃度の下での、Cr(IV)に対する影響を把握した。その結果、カルシウム濃度80mg/L程度までであれば、カルシウム濃度が高いほど生長が活発になることが明らかになった。 次に、Cr(IV)に対しては、カルシウム濃度が4mg/L程度以下であれば、0.1mg/LのCr(IV)濃度に対しても生長が阻害されるのに対して、カルシウム濃度が80mg/L程度であれば、Cr(IV)濃度が0.1mg/L程度であれば生長は阻害されないことが明らかとなった。また、炭酸カルシウムの吸着量は、水中のCr(IV)濃度が高くなるほど大きくなることがわかった。そのため、水中のカルシウム濃度を高めることによってより高濃度のCr(IV)に対する耐性を持たせることが可能になり、Cr(IV)の吸着・除去量を増加できることが明らかになった。また、炭酸カルシウム層に取り込まれた重令属は枯死後も遊離しないことも明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)