Project/Area Number |
19651035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental technology/Environmental materials
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Research Institution | Shizuoka University (2008) Toyohashi University of Technology (2007) |
Principal Investigator |
二又 裕之 Shizuoka University, 工学部, 准教授 (50335105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平石 明 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (40283486)
岡本 正宏 九州大学, 農学研究科, 教授 (40211122)
花井 泰三 九州大学, 農学研究科, 准教授 (60283397)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 細菌群集構造の変遷 / 微生物間相互作用 / Variovorax属細菌 / 連続集積培養 / フェノール資化性細菌 / トリクロロエテン / バイオレメディエーション / 微生物問相互作用 |
Research Abstract |
Variovorax属細菌の優占化機構を調べるため、3種の微生物を混合させたモデル微生物生態系を構築し、それら供試微生物間の相互作用を解析した。これまでの研究において、複数種の微生物を組み合わせた混合培養系を構築してきたが、Variovorax属細菌の優占化には至らなかった。本実験では、Pseudomonas sp. C8株、Ralstonia sp. P-10株およびVariovorax sp. chemo24株を用い、フェノールを唯一炭素源する培地で連続集積培養を実施した。供試菌株のモニタリングには、フェノールヒドロキシレースを標的とするreal-time PCR法を用いた。その結果、培養初期では、C8株が優占化していたが、C8株が徐々に減少する一方でchemo24株が徐々に増加し優占した。培養温度の低下に伴いchemo24株は減少したが、温度を元に戻すことによって再びchemo24株が徐々に増加し優占し、Variovorax属細菌の優占化を人工的に再現することに成功した。 この安定したVariovorax属細菌の優占化機構を調べるため、3菌株間の相互作用を増殖の面から解析した。その結果、C8株は極めて強固にchemo24株の増殖を阻害することが示された。この結果は、これまでと同様にPseudomonas属細菌によるVariovorax属細菌の増殖抑制と同様の結果であった。しかし興味深いことに、C8株とP-10株両者を混合した培養上清では、C8株による培養抑制を解除することが示された。 以上の結果から、複数の菌株間相互作用によってchemo24株の増殖が促進されることが示された。今後、網羅的な解析等によって、その実態の解明を図る予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)