超高速電子環状反応を用いた生体分子の標識化と陽電子断層撮影への応用
Project/Area Number |
19651095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Living organism molecular science
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
深瀬 浩一 Osaka University, 大学院・理学研究科, 教授 (80192722)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | イメージング / 陽電子断層撮影 / 標識化 / 蛍光標識 / 固相合成 / 糖タンパク質 / 放射性標識 / 電子環状化 |
Research Abstract |
昨年度までに、4位にカルボニル基を有する1-アザトリエンのアミノ基に対する速やかなアザ電子環状反応を利用し、新規な蛍光標識法、放射性放射性標識法などの生体分子標識法を確立した。この反応を用いて、抗体、糖タンパク質の標識に成功した。さらに我々の見出した分子内補助基を利用した効率的メルダールーシャープレスクリック反応を利用して、分子量数万の糖鎖クラスターの合成に成功し、これをさらに上記標識化法による標識化に成功した。 一方で、上記の標識剤にリガンドを結合させることにより、特定の機能性タンパク質の特定部位のみを標識する手法も確立していたので、標的タンパク質に選択的に結合する分子を、上記の効率的メルダールーシャープレスクリック反応を基盤とする新たに見出したダイナミックコンビナトリアル手法によって創製することを検討した。 具体的なターゲットしては、Grb2結合リガンドであるチロシンリン酸化環状ペプチドを選び、リン酸構造を認識するテンプレート構造として先に見出していたビスリジン構造に対して、リガンド存在下で、ペプチドライブラリーとの問でクリック反応を行うことにより、リガンド分子に特異的に結合する人工レセプター分子群を創製した。この人工レセプター分子群と蛍光標識チロシンリン酸化環状ペプチドとの結合実験により、両者が強く結合していることを見出した。さらにこの分子が細胞内で特定のターゲット分子と相互作用していることも確認した。
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Report
(2 results)
Research Products
(33 results)