第二言語習得時の内的発話効果の研究 ―脳内画像処理過程による検証―
Project/Area Number |
19652059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Foreign language education
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
浅野 恵子 Juntendo University, 医学部, 准教授 (40407234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 俊光 順天堂大学, 医学部, 助教 (00250704)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 内的発話 / fMRI画像処理 / 第二言語習得 / 聴覚野 / 二次的音響特性 / 英語母語話者 / 読解処理速度 / 母語干渉 / リスニング・リーディング能力 |
Research Abstract |
本研究では、前年度に1) 日本人英語学習者の第2言語習得過程で英語母語話者と同様の読解処理速度を保持しているかを調査した。学習の習熟度が進むにつれ日本人英語学習者も読解処理速度が上がることが観察され、母語話者以外の第2言語においても読解処理をする際の特有の速度が存在することが明らかとなった。今年度は2) 日本人英語学習者がTOEICリスニングセクションを実施中の状況についてアンケート調査を行ない、聴き取りを行なっている時に内的発話をしているか調査した。被験者約100名のうち70%は内的発話を行なうことがあると回答し、5段階回答で内的発話をしている段階が高いほど、リスニングセクションの成績が良いという相関がみられた。 内的発話時の、その音声の介在の有無が第二言語学習者、特に日本人英語学習者の言語習得過程でリスニングとリーディング能力とどのような相関があり、効果があるかを検証することが目的である。分担者は日本人が日本語の内的な発話が行なわれている際に、近赤外スペクロトコピー(NIRS)を用いて計測している。NIRSによる計測はfMRI計測に比べ適用の自由度が大きいことから、特定の結果が得られたが、日本人英語学習者の内的発話について測定するモデルを組み立てることが今回も困難であったため、さらに日本人英語学習者の日本語の母語干渉の点から、音の長さ判断をfMRI計測時に実施した。英語母語話者と日本時英語学習者の異なる点は、日本人英語学習者は冠詞の長さを判断している際に、運動に関連したcaudateや、判断に迷う際に活動するといわれるanterior cingulateに特に血流量の増加が計測された。 これらの内的発話について細密な実験デザインを構築し、調査する前段階の聴覚野および英語音声特徴の聴取実験を優先させて行なうことに傾注した。この基礎データを基本としてさらに内的発話時の脳内活動について成果としてまとめていくことにする。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)