Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2008: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
広汎性発達障害(以下,PDD)の特性の1つに「対人的相互反応における質的な障害」(APA,2000)がある。対人関係を円滑にするものとしての笑いを考えたとき,笑いはユーモアに対する反応だけでなく,お世辞笑いや,周囲をなごませようとする意図のもとでの笑いなど,社会的文脈からの影響を受けた笑いも存在する。このような、社会的な笑いは対人関係上欠かせないスキルのひとつである。しかし,PDD者には社会的情緒の相互性の希薄さがあり,笑いについても上述のような社会的文脈からの影響がみられるか否かについては疑問の余地がある。そこで「概念的不適合」課題「意味の多重性」課題を用い,PDD者がどのように笑いを表出し,他者とどのように面白さを共有しようとするか検討することを目的とする。その結果、PDD者では、初対面の人とでも面白いと感じたことを他者と共感しようとして視線がみられることが明確となった(定型発達者では、このような視線はみられなかった)。これらの研究成果については、2009年度日本笑い学会において発表した。
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