ベキ法則の脳内機構-fMRIによる内的心理物理学の検討-
Project/Area Number |
19653082
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
苧阪 直行 Kyoto University, 文学研究科, 教授 (20113136)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 実験系心理学 / 心理物理学 / ベキ法則 / 機能的脳画像 / 実験美学 |
Research Abstract |
対数的に輝度が変化する刺激に対してマグニチュード推定法による評価法を用いて,観察者が評定した推定量を対数グラフにプロットすると,データはベキ関数で表現できることが分かった。20年度はfMRI実験による明るさの脳内表現の検討を行った。第1次視覚領域を含む諸領域(第4次視覚領域,紡錘状回,舌状回などのventral pathway)と脳の前頭前野のうち初期感覚入力を受ける前頭前野腹外側(ventrolateral prefrontal cortex: VLPFC),同背外側(dorsolateral prefrontal cortex:DLPFC)および,明るさの知覚的判断にかかわることが予想される前部帯状回(anterior cingulate cortex: ACC)などを検討領域とした。手続きはブロックデザインおよびevent-related測定手順に従い,fMRIセッション内で,凝視点(1秒呈示)の後,光刺激(2秒呈示)(スキャンは6秒)とし,その後次の刺激(あるいはコントロール条件)を呈示するという手続きをとって検討した。明るさの判断がベキ法則に従い,それがBOLD信号とおおよそ相関していると分かった。これは,BOLD信号が明るさの主観評定値と,リニアではなく非線形なベキ関数に対応した反応を示すことを示唆しており,人間の明るさ感覚が,ベキ法則にしたがうという行動データともよくマッチするもので,興味深い。
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Report
(2 results)
Research Products
(22 results)