Project/Area Number |
19653117
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Special needs education
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
柿澤 敏文 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (80211837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪平 眞理 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70232577)
金城 悟 東京成徳短期大学, 幼見教育科, 教授 (70225118)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | ロービジョン / 視行動 / 発達 / 行動特徴 / 読教材 / 視覚補助具 / 見え方 |
Research Abstract |
本研究は、先天的なロービジョン乳幼児の視行動の獲得過程、さらに、その発達過程を明らかにすることが最終的な目的である。今年度は、関係研究者よりロービジョン乳幼児の視覚発達に関する最新の研究動向について情報収集するとともに、ロービジョン乳幼児の発達支援に直接関わっている教育者より、発達を支える要因について情報を集めた。 ロービジョン乳幼児は、先天白内障などの疾患による器質的な弱視と同時に、遠視・近視・乱視などの屈折異常や斜視など機能的弱視の合併が多くみられる。視覚感受性期であれば、機能的弱視はある程度回復が可能である。このため、たとえ器質的な眼疾患を持っている場合でも、屈折矯正などの基本的な対応が不可欠である。一方、中枢神経系の疾患の合併がある場合は、見え方や生活における視覚の利用状況の把握が難しく、視覚活用を促すにあたって、関係機関の情報交換と連携が必要である。 ロービジョン乳幼児においては、物を確かに見ることや見る態度を養うことが大切である。遊びや生活動作を通じてその力を養う。1.見やすい環境の中で見ることを楽しませ、見る意欲を育むこと、2.細部まで明確に見る態度を育て、見る機能の活用を図ること、3.目と手の協応を養うこと、4.見る世界への関心を高め、視覚経験を豊かにすることが重要である。中枢性視覚障害を併せ有する乳幼児の場合、ボディイメージに係わる課題や注視・眼球運動に係わる課題、目と手の協応動作に係わる課題がある。これらのロービジョン乳幼児に対し、1.触覚の弁別や視知覚活用の向上、2.座位の保持や歩行など粗大運動能力の向上、3.日常生活動作の向上、4.スプーンや箸、はさみの利用など微細運動能力の向上、5.見え方の評価と視覚補助具の活用が見る力を育てる上で必要となる。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
柿澤敏文
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Journal Title
第14章 生理心理学的研究法,障害科学の研究法(前川久男・園山繁樹編)(明石書店)
Pages: 335-358
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