ファラデー効果を利用する顕微キラルイメージング法の発明
Project/Area Number |
19655026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Analytical chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
渡會 仁 Osaka University, 大学院・理学研究科, 教授 (30091771)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | パルス磁場 / ファラデー効果 / 反磁性磁化率 / キラリティー / ヴェルデ定数 / 溶液磁化率 / 希土類イオン |
Research Abstract |
ファラデー回転角あるいはヴェルデ定数は、光学的に透明な液体や有機物、無機物の屈折率に磁気誘起キラリティーを示す。たとえば、水のヴェルデ定数は5.083度/Tcmでトルエンの10.3度/Tcmとは明らかに異なる。そこで、ファラデー回転角を顕微2次元画像として測定し、透明な試料においても磁気キラルイメージが得られることを示した。本研究では、パルス磁場を利用する顕微磁気キラルイメージング法を発明し、以下の点を明らかにした。 1)パルス磁場の発生装置を作製した。 2)レーザー光を用いる顕微偏光計測系を組み立てた。 3)液体試料の顕微偏光測定を行い、パルス磁場変調による2次元のファラデー効果をCCDカメラで画像として測定した。 これまで、液体や有機物のファラデー回転角(ヴェルデ定数)の実測値は極めて少なく、ましてや生体組織については皆無であることから、基礎的なデータとして、さまざまなソフトマテリアルのファラデー回転角の測定を行い、ヴェルデ定数と液体分子の電子構造や他の物性(特に磁化率)との相関性を実験的に検討した。このようなデータの集積により、今尚有効な理論がなく、また実験的にもデータの蓄積が少ないファラデー効果に対する理解が一層深化した。このように、本研究では、顕微磁気キラルイメージング法の原理を実証し、プロトタイプの顕微キラルイメージング装置を構築し、当初の目的を達成することができた。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Magnetic susceptibility measurement of single iron/cobalt carbonyl microcrystal by atmospheric magnetophoresis2008
Author(s)
SUWA, Masayori, OSHINO, Yuichiro, WATARAI, Hitoshi, MORITA, Hiroshi, KASAI, Anzu, SUBRT, Jan
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Journal Title
Sci. Technol. Adv. Mater 9
Pages: 12417-12424
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