Project/Area Number |
19655040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Polymer chemistry
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
上田 充 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授 (20007199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝崎 祐二 岩手大学, 工学部, 准教授 (90323790)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | ハイパーブランチ / ポリマー / 縮合重合 / 分岐度 |
Research Abstract |
完全分岐型ハイパーブランチポリマーを合成するには、2官能性モノマーの官能基の反応性がその内1個の官能基が反応すると2個目の官能基の反応性が増大するモノマーを開発する必要がある。 1.完全分岐型ポリケタールの合成 その候補として、9-フルオレノンとアニソールのモデル反応の動力学をトリフルオロ酢酸中で検討した。その結果、この反応が9-フルオレノンと1個目のアニソールの反応速度に比べて、一置換反応中間体に2個目のアニソールの反応する速度が速いこと仮定した2次の動力学に従うことを見出した。この知見をもとに、新規なAB_2モノマー、2-(4-フェノキシフェノキシ)フルオレノンを合成し、メタンスルホン酸中で重合を行った。得られたイパーブランチポリマーポリマーの構造をIR,NMRを用いて解析したところ、目的通りの100%分岐のハイパーブランチポリマーであることが分かった。 2.完全分岐型ポリチオケタールの合成 上記と同様に、9-フルオレノンと3-メルカプトプロピオン酸の反応をモデル反応として取り上げ、その動力学をトリフルオロ酢酸中で検討した。その結果、この反応が9-フルオレノンと1個目の3-メルカプトプロピオン酸の反応速度に比べて、一置換反応中間体に2個目の3-メルカプトプロピオン酸の反応する速度が速いこと仮定した2次の動力学に従うことが分かった。この知見をもとに、新規なAB_2モノマー、2-[4-(4-スルファニルブトキシ)フェノキシ]-9H-フルオレンー9-オンを合成し、メタンスルホン酸中で重合を行った。得られたイパーブランチポリマーポリマーの構造を^1H and ^<13>C-NMRを用いて解析したところ、目的通りの100%分岐のハイパーブランチポリマーであることが分かった。以上のように、完全分岐型ハイパーブランチポリマーを合成に成功した。今後、完全分岐型ハイパーブランチポリマーの機能化に取り組みたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)