屈折率分散の限界線を超える新規光学ポリマーの基本構造の探索と検証
Project/Area Number |
19655067
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional materials/Devices
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
安藤 慎治 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授 (00272667)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 光学ポリマー / 高屈折率 / 波長分散 / 密度汎関数法 / 高アッベ数 / 高透明性 / 含硫黄ポリマー / 脂環式ポリマー |
Research Abstract |
H20年度は、前年度のDFT計算の結果と基礎的な実験データに基づき、高い屈折率(n)と高いアッベ数(v)を同時に有し、屈折率分散の限界線を超える基本骨格として、複数の硫黄(S)原子を橋渡し(ブリッジ)構造として含む一連の芳香族構造と脂環構造を選定し、その基本骨格を有するポリマーの合成と評価を行った.その結果、まずジフェニルスルフィドまたはチアンスレン骨格を有するジアミンから合成される含硫黄ポリイミド(PI)が、黄色の着色を呈するもののn>1.7かつv>20を示し、400℃以上の熱分解温度を示すことが明らかとなった.このPIのv値は高いとは言えないが、nが非常に高いことから従来の分散限界線を越えている.一方、東工大・上田研究室との連携により、環状のジチオカーボネートとノルボルナンを側鎖に有するポリメタクリレートが、可視域で透明でありかつn=1.592〜1.640,v=40.5〜44.5と既存の光学ポリマーを大きく凌駕する高屈折・低分散性を示すことが明らかとなった.但し、このポリマーは耐熱性の向上が課題である.本研究の結果として、従来から言われてきた分散限界線は精密な分子設計により克服可能であることが証明され、また高屈折・低分散の新規光学ポリマーの分子設計指針を示すことができた.
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)