ヒトモノクローナル抗体のハイスループット取得法の開発
Project/Area Number |
19656218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biofunction/Bioprocess
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中野 秀雄 Nagoya University, 大学院・生命農学研究科, 教授 (00237348)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 一細胞RT-PCR / 無細胞タンパク質合成系 / ヒトモノクローナル抗体 |
Research Abstract |
研究代表者らが開発したSICREX法(免疫細胞1個由来のわずか数十コピーのmRNAを対象として、RT-PCRによりL鎖とH鎖のHd部分をそれぞれ増幅させ、連続的に無細胞タンパク質合成系を用いることで、マイクロプレート上だけの反応で細胞1個より、抗体分子(Fab断片)を合成できる技術)を用いて、ヒト抗体の網羅的解析を可能にするためのプラットフォーム作りを行うことを目的とし、その基盤作りを行った。昨年度の研究成果に基づき、抗原を固定化した磁気ビーズにより、抗原特異的抗体を細胞表面に提示している細胞を濃縮し(プレセレクション)、効率的にモノクローナル抗体を取得する方法をヒト抗体に対して応用した。また抗原としてヒトB型肝炎ウイルスの表面抗原であるS100ペプチドを用いた。ワクチンを接種した健常人から末梢血を採取し、抗原ビーズにより選択後、SICREX法によりモノクローナル抗体を合成し、ELISA法により選択した。得られた数種の抗体遺伝子の配列を決定し、それらがヒト抗体であることを確認した。さらに親和性を調べ、特異的抗体であることを確認した。 これらの研究成果により、ヒトモノクローナル抗体をわずか数日で、迅速に取得する技術を確立できた。この技術は現在注目されている抗体医薬の迅速な開発に役立つだけでなく、ヒト免疫システムの総括的理解を深める非常に有用なツールになると期待される。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)