Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2009: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
セイヨウナシにおいて,現在実用化されている食べ頃判定用の製品はない。この理由としては,「装置が高価」,「使い方が複雑」,「精度の低さ」などが考えられる。そこで本申請では,「安価」,「簡便」,「消費者レベル」をキーワードとして,「精度の高い」セイヨウナシの食べ頃判定装置の開発を目指した。判定機は,バネの力を利用し,果実が硬いときには先端のプランジャーが果実に貫入せずに装置の内側に収まり,他方,果実が食べ頃になると先端のプランジャーが果実に貫入するようなものを考案し,1年目に試作1号機を作成した。さらに,前年度は実用性を高めるために,低コストで,よりコンパクトな試作2号機を作成した。本年度は,この試作2号機を用いて,プランジャーの直径,プランジャーの長さ,バネ定数の3点について検討した。その結果,プランジャーの長さについては,10mmと短い方で測定精度が高いことが判明した。プランジャーの直径については,2mmと3mmのものを比較したが,バネ定数の異なるバネを選択すれば,いずれも使用可能であると考えられた。バネ定数については,0.08N/mm^2から0.40N/mm^2まで様々なバネ定数をもつ9種類のバネを作成した。その結果,直径が2mmのプランジャーでは,0.16N/mm^2のバネ定数をもつバネが,また,直径が3mmのプランジャーでは,0.25N/mm^2のバネ定数をもつバネで食べ頃判定の精度が高かった。以上,本試験において,消費者レベルのセイヨウナシ食べ頃判定機の開発に成功したことから,今後は,消費者モニター試験を実施し,装置の普及を目指す。また本年度は,試作2号機とは別に非破壊型の試作3号機を作成した。
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