Project/Area Number |
19658037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied microbiology
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
別府 輝彦 Nihon University, 大学院・総合科学研究科, 教授 (80011873)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 炭酸ガス / 難培養微生物 / ガルボニックアンヒドラーゼ / 16S rRNA遺伝子 / 微生物共生 / Symbiobacterium |
Research Abstract |
高濃度(5%)の炭酸ガスを要求する微生物株の探索を継続して実施した。その際、炭酸ガス要求株の分離頻度を向上させる目的で、ペニシリンをはじめとする抗生物質を利用した選択分離法を併せて検討した。その結果、増殖を高濃度炭酸ガスに依存する細菌株を複数分離することに成功した。それらのうち、特に系統上新規性の高い分離株については分類学的性状の調査を行い、新規分類群の提唱のための基礎データを収集した。一方、高濃度炭酸ガスによって増殖は影響を受けないが、抗生物質生産が促進される株も見いだされ、炭酸ガスには栄養因子だけでなく信号分子としての役割もあることが予想された。 また、乳酸菌に焦点を当てて高濃度炭酸ガス要求性を示す株の探索を実施し、Lactobacillus plantarumならびにLeuconostocに属する分離株に高頻度で要求性を示すものが得られることを明らかにした。一方、これらの菌には炭酸脱水酵素活性遺伝子が検出されると共に活性が認められ、その炭酸ガス要求性がこの酵素の欠損とは別な理由によるものであることも強く示唆された。 さらに、炭酸ガス要求性を見いだすきっかけとなった共生細菌Symbiobacterium thermophilumの類縁菌の探索も実施し、海洋試料から高頻度で分離されることが確認されたことに加え、新種に属すると考えられる2つの分離株の取得に成功した。これらの新種についてはその分類学的性状の調査を行い、新種提唱のための基礎データを収集した。
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