数理生態モデルを用いた外来魚ブラックバスの管理システムの開発
Project/Area Number |
19658088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Irrigation, drainage and rural engineering/Rural planning
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
千賀 裕太郎 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (90142231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 憲司 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (40192083)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 生物多様性 / 外来種 / ブラックバス / 生態 / 被害防除 / 生物多様性保全 / 在来種 / 数理モデル / 在来魚 / 湖沼 / 種間関係 / 捕食者-被食者系 |
Research Abstract |
精進湖内の異なる沿岸環境においてオオクチバスの食性と餌選択を調査し、特に餌生物の隠れ場所となる水生植物や礫の存在が本種の植生と餌選択に影響を与えることが示唆された。この結果は、湖岸環境の構造的な複雑さが被食者の隠れ場所として機能した結果であることを示唆しており、前年度に研究課題とした捕食者-被食者の個体群モデルを用いた理論的予測を裏付けるものとして、新たな被害防除手法の確立に寄与すると考えられる。但し、当初予定していた個体群モデルへの応用は十分に行うことができず、新たな被害防除手法の確立には至らなかった。 一方、岩手県奥州市のため池調査から、オオクチバス未侵入のため池では主に水深や水路からの接続状況が影響するのに対して、オオクチバスが侵入したため池では水深と水生植物の被度が影響を与えるとの結果が得られた。また、オオクチバスが侵入した池のみに着目する小規模の浮葉植生が多い皿池ほどオオクチバスが優占し、魚類相の豊度や多様度が低いとの結果が得られた。以上より、オオクチバスによる被害はため池の形態によって異なっており、また、ため池の環境条件と関係があることが示唆された。さらに、ため池における経年的な調査から、オオクチバスが侵入したため池における魚類相の劣化とオオクチバス被害防除対策による魚類相の回復過程を明らかにした。そして、オオクチバスの根絶に成功した池の一部では新たな外来魚である他陸バラタナゴが侵入し、大増殖したことを明らかにした。このため、対策後における継続的なモニタリングシステムが必要であることが示唆された。これらの調査からため池におけるブラックバス管理では、ため池の規模や植生等の環境条件と生息する魚類相の特徴から、本種の侵入防止を優先すべき評価指標が得られ、また、既に定着した地域では駆除後のモニタリングを踏まえた防除システムが必要であることを示した。
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Report
(3 results)
Research Products
(18 results)
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[Presentation] ため池群における魚類の多様性2009
Author(s)
満尾世志人, 角田裕志, 大平充, 土井真樹絵, 千賀裕太郎
Organizer
第56回日本生態学会盛岡大会
Place of Presentation
岩手県盛岡市岩手県立大学
Year and Date
2009-03-18
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