Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Research Abstract |
周生期ラット喉頭粘膜の神経終末における高親和性ニューロトロフィン受容体(TrkA, TrkB, TrkC)と低親和性受容体p75NTRは、葉状神経終末に加えて上皮内自由神経終末でも免疫組織化学的分布が認められた。出生直後では、粘膜下組織にTrkB陽性神経線維が散在性に認められ、生後5日齢(P5)ではTrkBに加えてTrkAの陽性神経線維も認められた。P14以降で初めて上皮内TrkA陽性およびTrkB陽性の自由神経終末が確認できたが、神経全般を染色するprotein gene product 9.5(PGP9.5)陽性の自由神経終末が出生直後に既に出現することと比較すると、出現は遅く数も少ない。TrkC陽性の自由神経終末は観察されなかった。粘膜上皮に散在する特殊感覚上皮細胞や味蕾においてもTrkA, TrkB, TrkCが発現した。特殊感覚上皮細胞はPGP9.5染色では胎生期から陽性細胞の分布が認められるが、TrkA, TrkB, TrkCはP5から陽性細胞が認められた。TrkBは少なくとも8週齢まで陽性細胞の分布が確認できたが、TrkAおよびTrkBでは陽性非感覚線毛上皮細胞によって反応の有無を確認するのは困難であった。披裂軟骨部に存在する未来はP9で初めて確認されたが、P14まではTrkAおよびTrkB陽性の味蕾下神経叢と味蕾内神経線維に陽性反応が認められた。3週齢以降の味蕾ではTrkA, TrkB, TrkC陽性の味細胞が認められた。以上の結果は投稿準備中である。 以上のようにニューロトロフィン受容体は喉頭粘膜における知覚構造の発達に関与すると考えられたが、非感覚線毛上皮等でも強い発現が認められたため、遺伝子およびタンパク質解析を試みたが解析は困難であった。
|