沖縄島の外来性日本脳炎ウイルスの移入経路と増殖機序の解明
Project/Area Number |
19658115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
斉藤 美加 University of the Ryukyus, 医学研究科, 助手 (90235078)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 日本脳炎ウイルス / 西ナイルウイルス / フラビウイルス / 新興・再興感染症 / 危機管理 / リスク評価 / 野生生物 |
Research Abstract |
沖縄島において、日本脳炎ウイルス(JEV)の抗原性と遺伝子型が変化した。この事は外来性JEVが沖縄島に侵入、分布域を拡大した事を示している。鳥がJEVの増幅動物である事は知られているが、分布域拡大機序に関与しているかどうかは解明されていないため、鳥の役割を明らかにするため本研究を行った。 (1)平成19-20年度にかけて、52血清及び84死体(21から体腔液採取)が採取、保護された。 (2)84死体の臓器と、52血清を蚊細胞C6/36に接種し、ウイルス分離を試みたが、JEVは分離出来なかった (3)73血清及び体腔液中の抗体保有率を50%フォーカス減少法にてJEVと西ナイルウイルス(WNV)を用いて調査した。58.9%がJEVに対し、21.9%がWNVに対し抗体を有していた。旅鳥(n=2)では100%、50%、夏鳥(8)では75%、25%、冬鳥(26)では57.7%、23.1%、留鳥(37)では54.1%、18.9%が各々JEVとWNVに対し抗体を保有していた。 (4)対象として、JEVの活動が低いことが知られている北海道で捕獲された92羽野生カモ中の抗体保有率を同様に調査したところ、85.9%がJEVに対し、66.3%がWNVに対し抗体陽性を示した。夏鳥のカルガモ(n=20)の100%、70%、冬鳥のオナガガモ(16)の81.3%、81.3%、冬鳥ヒドリガモ(5)の33.3%,83.3%、季節性が不明なマガモ(50)の88.0%と58.0%が各々JEVとWNVに対し抗体を保有していた。 以上の結果より、北海道のカモに非常に高いフラビウイルス抗体陽性率が見られ、また、冬鳥のカモでは高いWNV抗体保有率と抗体価が見られた。WNVの分布域は極東ロシアに広がっている報告からも、これら鳥は過去にシベリアでWNVに暴露した事が示唆された.一方、JEV活動が活発である沖縄ではJEVの抗体保有率は高かったが、WNV抗体保有率は有意に低く、中和反応性に違いが見られた。北海道のカモの調査結果が、非特異的反応によるものではない事を支持した. 北海道がWNVに感染した鳥の渡り経路である可能性が高い為、今後疫学調査の継続し、リスク評価を強化する必要性を強く示した.
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Risk Assessment of Japanese Avian Infectious Diseases Performed by the Wild Animal Medical Center Rakuno Gakuen University2008
Author(s)
Asakawa M, Onuma M, Yoshino T, Aizawa K, Sasaki H, Maeda A, Saito M, Kato N, Morita T, Mmurata K, Kuwana T
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Journal Title
Journal of Veterinary Epidemiology 12
Pages: 25-26
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