Project/Area Number |
19658117
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical veterinary science
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
田中 あかね Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (80418673)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
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Keywords | アレルギー / 獣医学 / 動物 / 免疫学 / 臨床 |
Research Abstract |
本研究計画では、アトピー性皮膚炎における皮膚バリア機構の破綻がどのような機序によって制御・誘導されているのかを、自然発症モデルNC/Ngaマウスを用いて、フィラグリンの機能に着目して解析を実施した。 ・皮膚炎の発症以前から、経時的に皮膚サンプルを採取し、フィラグリンの発現を遺伝子レベルおよびタンパクレベルで検出した。通常マウスでは、出生直後から数週間皮膚フィラグリンの発現が認められるが、その後検出ができなくなる。しかしながら、NC/Ngaマウスの皮膚では、皮膚炎の出現に伴い再び皮膚フィラグリンの発現が認められるようになった。 ・NC/Ngaマウスから遺伝子を抽出し、Long-range PCR法によってフィラグリン遺伝子を増幅、シークエンス解析を実施して、遺伝子異常の有無を解析する系を整え、現在も解析を進めている。 ・NC/Ngaマウスから皮膚ケラチノサイトを分離・培養し、分化誘導因子(マトリックスメタロプロテアーゼ)の発現や分化マーカー(ケラチン10およびケラチン14)の発現を正常な対照マウスと比較したところ、NC/Ngaマウスの皮膚ケラチノサイトでは、分化マーカーの発現および分化を促進するMMP-9の産生が低下していることが明らかとなった。また、増殖刺激をかけたとき、NC/Ngaマウスの皮膚ケラチノサイトではプロフィラグリン産生が増加することが明らかとなった。 ・得られた研究成果は、国際学会や学術集会、および国際的学術論文に広く発表した。
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