Project/Area Number |
19658122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Boundary agriculture
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
有江 力 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (00211706)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | バイオマス / 菌類 / 遺伝子 / 応用微生物 / 発酵 / ピルビン酸デカルボキシラーゼ / 遺伝子破壊 / エタノール生産 |
Research Abstract |
1.H19年度に作出した、上流に常時発現型プロモーターpTEFを接続したピルビン酸脱炭酸遺伝子導入形質転換株について、ピルビン酸脱炭酸酵素遺伝子の転写を確認した。同株によるエタノール生産は、親株(Fusarrum oxysporum f. sp. lycopersici、以降FOL)に比べて有意に上昇しなかった。以上のことは、FOLによるエタノール生産の律速段階がピルビン酸脱炭酸酵素が司る、ピルビン酸→アセトアルデヒドの反応以外に存在することを示した。2.酵母の発芽関連因子と相同であることが推測されるタンパク質をコードする遺伝子をゲノムデータベースを参考にクローン化、FOLを親株として遺伝子破壊株を作出した。この破壊株はPDB培地での液体振とう培養で、親株と異なり、bud cellを形成することができなくなった。同時に、液体振とう培養でのエタノール生産も見られなくなった。固体培地での菌糸生育状態での菌学的性状やエタノール生産能の親株との比較は進行中である。3.ピルビン酸脱炭酸酵素遺伝子の発現様式をRT-PCR等によって解析した結果、セルロースやペクチンなど高分子の糖を炭素源とすると、スクロースやグルコースを炭素源にした場合よりも発現が低下することが判明した。そこで、セルロースとグルコースを炭素源にして生育させたFOLから抽出したタンパク質を二次元電気泳動によってそれぞれプロファイリングした。両条件下で発現が異なるタンパク質スポット複数が見いだされたが、1.によって、ピルビン酸脱炭酸酵素がFOLのエタノール生産のキーエンザイムでないことが判明したため、各スポットの解析は中止した。4.植物病原性子嚢菌20種、約30菌株を対象に、基質としてスクロースおよびセルロースを炭素源とする液体培地での振とう培養におけるエタノール生産能を調査した。エタノール生産が確認された菌は、F. oxysporum、F. moniliforme、Geotrichum sp.等であり、FOLを含むF. oxysporum複数菌株が1.3%程度のエタノールを生産した。
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