口腔胃相関からみた摂食早期の一酸化窒素介在型グレリン分泌機構
Project/Area Number |
19659057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 秀和 Keio University, 医学部, 講師 (70255454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寒川 賢治 慶應義塾大学, 国立循環器病センター(研究所), 所長 (00112417)
正岡 建洋 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (00317132)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | グレリン / 一酸化窒素 / 口腔内細菌 / 胃酸 / 神経型NO合成酵素 / マイクロRNA / 亜硝酸 / 胃運動 / 硝酸 / プロトンポンプ阻害薬 / 一酸化窒素合成酵素 |
Research Abstract |
口腔由来の亜硝酸が、低pHの胃内で一酸化窒素(NO)を発生すると考えられるが、この胃腔内のNOのグレリン分泌への影響をみるために、Wistar系雄性ラット(24時間禁食)に、亜硝酸(0.1mmol/kg)を投与し、30分後に胃を摘出し、別系で16時間前にプロトンポンプ阻害薬(lansoprazole,30mg/kg, s. c.)を投与した群も検討した。亜硝酸投与により、血漿グレリン値は有意に上昇したが(p<0.05)、PPI投与で、この上昇は抑制された。胃内総グレリン量、組織標本中の単位面積当たりのグレリン陽性細胞数は、亜硝酸単独でも、PPI処置でも変化しなかった。以上より、口腔由来の亜硝酸が胃腔内の酸と反応し、胃からのグレリン分泌を促進することが示唆されたが、胃のA-like細胞の貯蔵量に影響するほどではないこともわかった。なお、酸分泌抑制で、グレリン分泌は抑制されることから、亜硝酸と酸が反応して発生するNOが口腔-胃相関による摂食調節に重要な役割を担っていると考えられた。一方、胃粘膜側の内因性のNOの役割を検討するために、神経型NO合成酵素nNOSの遺伝子を欠損したnNOSノックアウトマウスを用いて検討した。上部消化管では、このnNOSが、下部食道括約筋の弛緩、胃底部の弛緩による貯留能、幽門括約筋の弛緩を制御し、食道及び胃の運動機能に重要な役割を担っている。最近、様々な遺伝子の翻訳後修飾を制御するmicroRNAの存在が注目されてきたが、本研究ではnNOSノックアウトマウス胃におけるmicroRNA発現をmicroRNAマイクロアレイで解析し、miR-141は野生型マウスに比べ、ノックアウトマウスで8倍以上発現が上昇し、miR-491とmiR466は4倍以上上昇することがわかった。なお、ノックアウトマウスで2倍以上上昇したmicroRNAは27種、反対に半分以下にまで低下したmicroRNAは13種認めた。これらのmicroRNAがnNOS発現やnNOS由来NOによる胃機能を調節していることが考えられ、今後は個々のmicroRNAの反応や標的の検討をする必要があると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(31 results)