Project/Area Number |
19659073
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
北條 浩彦 National Center of Neurology and Psychiatry, 神経研究所遺伝子工学研究部, 室長 (60238722)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | マイクロRNA / DNAチップ / 神経分化 / 高次脳機能 |
Research Abstract |
近年、ゲノム上に数百〜千近く存在するタンパク質をコードしないマイクロRNA遺伝子とその機能が注目されている。このマイクロRNAが関わる遺伝子発現調節は、RNAi(RNA interfbrence)マシーンが関与する新規の翻訳抑制機構であり、しかも、一種類のマクロRNAが複数のターゲット遺伝子の発現を制御するまったく新しい遺伝子発現調節機構を担っている。本研究は、このマイクロRNAを新規分子指標に用いた、まったく新しい観点からの高次脳機能解析を行う。本年度は、昨年度に引続き研究代表者らが開発したDNAチップ(Genopal-MICM)を用いてマウスP19細胞の神経細胞分化過程におけるマイクロRNAの発現プロファイルを解析した。そして、神経細胞分化過程におけるマイクロRNAとそのターゲット遺伝子の関連を解析した。その結果、let-7マイクロRMが神経分化過程で顕著に増加し、そのターゲット遺伝子であるHmga2遺伝子の発現が、let-7マイクロRNAの増加に伴って翻訳レベルで抑制されていることを見出した。Hmga2タンパク質が細胞の更新に関わると考えられていることから、Hmga2タンパク質のlet-7マイクロRNAによる発現抑制が神経細胞分化に伴う細胞分裂停止と形態変化に関与している可能性が考えられる。 マイクロRNAライブ・アッセイ用レポータープラスミド・ライブラリーの作製に関しては、約120個のマイクロRNAをターゲットとするそれぞれのクローンの構築を完成させることができた。
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