Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2008: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
心からの感動の笑いを学んだ職員によるケアで患者さんの治癒力が高まるエビデンスをだすことを目的として、病院職員に研修を行った。 【対象】参加者は病院内の各部署からの41名(医師6,看護師20,薬剤部2,検査部2,放射線部2,臨床工学部1,PT1,栄養部1,福祉相談部1,事務部5)。 【方法】 自然の形で笑いを引き出す2日間の研修を4回行った。カリキュラムは,笑いの理論学習,自然な形で笑いを引き出す手法の実践,実習、体感トレーニングで構成された。この笑医セラピスト41名が,新たに院内から募った2チーム(計80名)に対して2日間の研修実習を行った。 参加度,理解度を取り,POMS (Profile of mode score),心のパワーアップ(PU)スケール(高柳作成)を用いた。これは,満足度,余裕度、患者に対する意識の変化,自己効力感の変化をみるものである。また、一人の脳卒中後うつ患者にコア笑医セラピストによる笑医療法を行い、この患者の行動変容をFIM評価で検証した。 【結果】研修前後で参加度、理解度はそれぞれ有意に改善した。POMSは,緊張・不安,抑うつ・落ち込み、怒り・敵意は大きく低下し,疲労と混乱は減少した。活気は大きく高まった(P<0.05)。心のPUスケールで活力が出る,安全だ,頭の回転が良くなる,効率が良い,幸せだ,などという結果が出た。また、身体的にも不眠が改善,持病の頑固な肩こりが治癒,腰痛の軽減などの声があった。 実症例においても,脳卒中後のうつの70歳男性患者に,笑医セラピスト研修生が第62-70病日の間に3回面会し動機づけしたところ,うつ状態が改善し,ADLが自立,17日後にはFIM評価125/126になり退院し、その2カ月後に医師として職場復帰した 本研究は、土浦協同病院(院長藤原秀臣)の全面的協力を得ており、土浦協同病院倫理委員会で本研究が認められた。
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