遺伝性発がんハイリスク群モデル細胞株シリーズの樹立
Project/Area Number |
19659152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
牟礼 佳苗 Wakayama Medical University, 医学部, 講師 (90268491)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20150310)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | DNA修復 / 発がん / 突然変異 / ジーン・サイレンシング / 遺伝子発現 / シグナル伝達 / がん予防 |
Research Abstract |
本研究は、RNAiジーン・サイレンシング法を用いて、遺伝性発がんハイリスク群のモデル細胞株シリーズを樹立し、効果的で安全な発がん予防法の開発に応用することを最終目的として行った。ターゲットとした遺伝子は、遺伝的発がんハイリスク群の原因遺伝子であるDNA修復系関連遺伝子(主にミスマッチ修復関連遺伝子)で、ヒト由来正常細胞を用い、各ミスマッチ遺伝子を個別にノックダウンし、DNA修復異常細胞株シリーズの樹立を試みた。 最終年度である当該年度においては、前年度にデザインした各DNA修復関連遺伝子に最適のsiRNAを用い、種々のトランスフェクション法を試し、より長期にジーン・サイレンシング効果が得られる方法の確立に重点を置いて実験を行った。発がん試験法として、突然変異試験に加え、ゲノムの不安定性の指標であるMicrosatellite Instability、発がん関連遺伝子発現、アポトーシス法を用いた。永久的なジーン・サイレンシング効果を得るために、ベクター(レトロウィルス)およびトランスフェクトする正常細胞(大腸、あるいは皮膚由来)の選考・検討を行った。現在多用されている方法は、最高でも72時間と短いジーン・サイレンシング効果しか得られないものが多く、レトロウィルス・ベクターを用いた方法では長い効果を得られるものの、毒性の増加が懸念された。したがって、本研究の目的である細胞株シリーズの樹立への応用には、より詳細な検討が必要であることがわかった。今後、確立された方法をヒト由来正常細胞に応用して各DNA修復関連遺伝子の影響評価を詳細に行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)