Project/Area Number |
19659187
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
近藤 茂忠 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (40304513)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | ノンコーディングRNA / 小分子RNA / IRES / 消化器癌 / 5'UTR |
Research Abstract |
本研究では、mRNA 5'UTRのinternal ribosome entry site(IRES)から生成する、新規小分子RNAファミリーの解明を目指し、以下の研究成果を得た。 (1)3種類の大腸癌細胞株の総RNAから精製した100-500塩基長の小分子RNAを用いて、cDNAライブラリーを作製した。このcDNAライブラリーから、IRES特異的アンチセンスプローブを用いて4種類のIRES小分子RNAを同定した。 (2)VEGF mRNAの5'UTRから、280塩基長の小分子RNAが、がん細胞株特異的に発現していること、さらに、このRNAは正常型p53をもつがん細胞で多く発現し、p53発現を抑制することを明らかにした。 (3)FGF-2、GRP78由来のIRES小分子RNAを大腸癌細胞株HCT 116細胞に過剰発現させると、細胞増殖能の充進および抗がん剤5-FUによるアポトーシスの抑制が認められた。 (4)ヒトがん組織RNAパネルを用いた検討から、ヒト胃癌と大腸癌組織で共通して高発現するIRES小分子RNA12種類(VEGF、FGF-2、UNR、c-myc、Mnt、Apaf-1、N-myc、TRKB、c-myb、Npm1、Tie2、cyclin D1)を見出した。
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