病態診断機能を持つ高機能化ナノ粒子による心血管疾患診断・治療法の開発
Project/Area Number |
19659199
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
眞鍋 一郎 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 科学技術振興特任教員 (70359628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤生 克仁 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30422306)
武田 憲文 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (60436483)
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Project Period (FY) |
2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 循環器・高血圧 / トランスレーショナルリサーチ / ナノ材料 / 動脈硬化 / メタボリックシンドローム / 癌 |
Research Abstract |
本研究計画では、炎症部位へ集積するナノ粒子を開発し、siRNAと組み合わせることによって、心血管疾患をはじめとする慢性炎症性疾患の新規治療法へと応用することを目的として研究を進めた。また、ナノ粒子の高機能化により局所集積能を高めるとともに、蛍光プローブと組み合わせることにより、病態診断能と高度治療機能を付与することを試みた。ナノ粒子を用いた炎症性疾患治療法を検討した。我々は腫瘍の血管透過性亢進部位にナノ粒子が集積することを確認していたため、炎症部位の血管透過性亢進部位にも集積が期待できると考えた。まず、皮膚の炎症モデルに蛍光標識siRNAをナノ粒子に内包して投与し、高感度CCDカメラで検討したところ、高度の集積を認めた。さらに、血管病変への集積を検討するためApoEノックアウトマウス、血管傷害モデルに投与した。組織学的解析により、新生内膜に高度の集積を認めた。血管内皮への傷害を伴わない頚動脈結紮モデルにおいても新生内膜への集積が認められたことから、活発な炎症状態にある血管病変に対してvasa vasorumを介して集積する可能性が考えられた。このように病変への集積が認められたことから、我々が同定した血管病の鍵分子であるKLF5に対するsiRNAを投与して、新生内膜抑制作用を検討する実験を行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)